精神科退院患者の早死7.5倍、自殺32.9倍

2014-18年にスペインのカタルーニャ州の精神科病院に初回入院した10歳超の住民4万9108例のデータを基に、退院後の早死（70歳前）、自殺、非致死的な意図的自傷行為の発生状況と危険因子を後ろ向きコホート研究で検討した。 その結果、早死の標準化死亡比は7.5（95％CI 7.2-7.9）だった。自殺では32.9（同29.9-36.0）で、女性で高かった（標準化死亡比 47.6、同40.2-54.9）。性別に見た完全調整後の多変量原因別Cox比例ハザード回帰モデルで、早死は認知障害（女性：調整後ハザード比2.89、95％CI 2.24-3.74、男性：同2.59、2.17-3.08）、アルコール関連障害（女性：同1.41、1.18-1.70、男性：同1.22、1.09-1.37）と関連していた。自殺は意図的自傷行為（女性：同2.83、1.97-4.05、男性：同3.29、2.47-4.40）、男性では抑うつ障害（同2.13、1.52-2.97）および適応障害（同1.94、1.32-2.83）、女性では双極性障害（同1.94、1.21-3.09）と関連していた。意図的自傷行為は入院理由が...