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中等度以上の難聴は機能的困難と関連

2024年8月9日  専門誌ピックアップ

Atherosclerosis Risk in Communitiesコホート研究に参加した地域居住の高齢者3142例(平均年齢79.3歳、女性58.2%)を対象に、難聴および補聴器使用と機能的状態の関連を横断研究と縦断研究で検討。聴力の高い方の耳の平均聴力レベルに基づき1013例が難聴なし群、1220例が軽度難聴群、909例が中等度以上難聴群に分類された。 その結果、中等度以上の難聴は、難聴なしに比べ1つ以上の日常生活動作(オッズ比1.27、95%CI 1.02-1.58)、手段的日常生活動作(同1.34、1.05-1.71)、より負荷の高いタスク(同1.29、1.04-1.62)の遂行困難と関連した。時間の経過とともに(追跡期間平均1.9年)、中等度以上の難聴群は遂行可能な動作数の減少が速く(β=-0.07/年、-0.09--0.06)、4つの生活動作のうち1つ以上の遂行不能を報告するオッズが高かった(オッズ比1.14、1.05-1.24)。補聴器使用者と非使用者で差は見られなかった。...