pull-through法での結腸肛門吻合と標準的吻合、長期転帰同等

直腸超低位前方切除術後に手縫いで結腸肛門吻合術を受ける直腸がん患者92例を対象に、Turnbull-Cutait pull-through法による二期的結腸肛門吻合と回腸人工肛門造設を伴う標準的な結腸肛門吻合の長期転帰を無作為化試験で比較。術後3年時点での手術関連合併症発生率、機能的転帰、腫瘍学的転帰を2群間で比較した。 その結果、合併症発生率はTurnbull-Cutait pull-through群19.6％、標準群13.0％で、統計学的有意差はなかった（差6.52、95％CI －8.93-21.79、P＝0.57）。腫瘍学的転帰は両群同等だった。Wexner Incontinence Scoreで評価した長期的な便禁制は標準群10.9点（5.50-15.5）、Turnbull-Cutait pull-through群13.0点（7.25-16.0、P＝0.92）で、低位前方切除後症候群スコアはそれぞれ32.0点（21.0-37.0）、34.0点（23.2-38.5、P＝0.76）、Colorectal Functional Outcomeスコアは38.5点（23.0-47.1）、...