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CRSwNPへのデュピルマブ、8割が嗅覚障害から回復

2024年8月18日  専門誌ピックアップ

鼻ポリープを伴う慢性副鼻腔炎(CRSwNP)患者26例を対象に、デュピルマブの嗅覚回復効果を検討。デュピルマブ注射薬(300mg/2mL)は2週ごとに皮下投与され、ベースライン時、1、3、6カ月時に12項目 Sniffin' Sticksテスト(SST-12)、呼気一酸化窒素濃度(FeNO)、鼻ポリープスコア(NPS)が評価された。Sino-Nasal Outcome Test (SNOT-22)は週1回実施した。 その結果、投与後1カ月時点でFeNO、SNOTスコア、NPSが著しく低下した。SST-12スコアは3カ月以降に有意に改善した。6カ月時点での正常嗅覚達成率は81%で、嗅覚障害有病率は9.5%に低下した。ベースライン時および6カ月時点で、SST-12(嗅覚)とポリープ重症度に有意な負の相関が見られたが、SST-12とFeNOやSNOTスコアに有意な相関は認められなかった。年齢は嗅覚と相関しなかった。...