オピオイド使用障害へのメサドン、鍼治療で用量減量達成

中国のメサドン維持療法（MMT）クリニック6施設で6週間以上治療している65歳以下のオピオイド使用障害患者118例を対象に、鍼治療のメサドン用量減量効果を多施設無作為化偽治療対照試験で検討。被験者は週3回の鍼治療または偽鍼治療を8週間受けた。 その結果、8週時点のメサドン用量の20％以上減量達成率は、鍼治療群の方が偽鍼治療群よりも高かった（62％ vs. 29％、リスク差32％、97.5％CI 13-52、P＜0.001）。100mm視覚的アナログ尺度（VAS）で評価したオピオイド渇望も、鍼治療群の方が偽鍼治療群よりも減少した（平均差－11.7mm、 CI －18.7-－4.8mm、P＜0.001）。重篤な有害事象は認められなかった。...