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タバコ関連早期中咽頭がんに経口腔下顎骨温存手術が有望

2024年8月16日  The Laryngoscope

中咽頭側壁T1-2扁平上皮がん(SCC)患者294例を対象に、3次学術センターでの経口腔下顎骨温存手術の10年転帰を30年間の後ろ向きレビューで検討。非喫煙者は19%で、HPV陰性患者が多い集団であることが示唆された。全例に経口腔下顎骨温存手術を実施し、フォローアップ治療として頸部郭清(76.5%)、導入化学療法(57.8%)、術後放射線療法(31.6%)を実施した。 10年局所制御率は88.3%だった。局所再発の50%が救済され、全体の局所制御率は94.5%だった。10年全生存率は50%だった。死亡には異時性二次原発がん(MSPC、29.2%)、内科的合併症(25.7%)、制御不能な局所再発(10%)、経口腔切除術後の合併症(4.2%)との関連が見られた。多変量解析で、MSPCの発生は死亡リスクを有意に上昇させた(P<0.005)。...