OTC補聴器の自己フィッティングに長期的便益

自分でフィッティングする市販（OCT）補聴器を使用した場合の長期転帰を、当初の非劣性試験の追跡試験で検討。当初、OTC補聴器を自分でフィッティングするグループと聴覚専門家がフィッティングするグループに参加者を割り付けた。主要評価項目は自己報告による補聴器の便益とし、Abbreviated Profile of Hearing Aid Benefit（APHAB）とInternational Outcome Inventory for Hearing Aids（IOI-HA）で測定した。 試験参加者64例のうち44例（平均年齢63.0歳、男性47.7％）を延長試験に組み入れた。自己フィッティング群と聴覚専門家フィッティング群で、APHAB全般スコア［平均差0.02（95％CI －7.1-7.1）、Cohen d 0.01（95％CI －0.5-0.5）］またはIOI-HA総スコア［同1.5（－1.4-4.4）、0.3（－0.2-0.8）］に有意差は認められなかった。6週から8カ月までの期間で、APHAB全般スコアには臨床的に意味のある群-時間交互作用は認められなかったが［Cohen d...