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新生児検査でメープルシロップ尿症検出、生存と長期転帰改善

2024年8月14日  専門誌ピックアップ

メープルシロップ尿症(MSUD)患者33例(最終来院時の年齢中央値10.4歳)を対象に、新生児スクリーニングの長期転帰に対する影響を、前向き全国的多施設共同観察研究で検討。患者の内訳は、古典型MSUD(cMSUD)22例、変異型MSUD(vMSUD)11例だった。 その結果、32例(97%)が生存し、58%が正常な認知機能(IQ中央値87)を有していた。cMSUDではロイシンの初期ピーク濃度が年齢と共に線形に上昇した(中央値1712μmol/L)が、vMSUDでは上昇しなかった。グローバルIQは、ロイシンの初期ピーク濃度(P=0.04、β=-0.0081)および代償不全の発症頻度(P=0.02、β=-9.133)と逆相関した。クラスター分析で、長期の代謝調節の異なる2つのサブグループが特定された(ロイシン濃度中央値162 vs. 278μmol/L、P<0.001)。cMSUDでは、ロイシン濃度の低値は高いIQと関連していた(95.5 vs. 80、P=0.008)。...