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高度近視にIOL+CTR挿入で偏心・傾斜が減少

2024年8月12日  JAMA Ophthalmology

眼軸長(AL)26mm以上の高度近視を呈する白内障患者186例186眼(平均年齢57.3歳、女性63.4%)を対象に、Cループ眼内レンズ(IOL)留置での水晶体嚢拡張リング(CTR)挿入のIOL偏心および傾斜への影響を無作為化試験で検討。主要評価項目は、術後3カ月時点のIOL偏心とし、CTR挿入群87眼、非挿入群92眼を解析対象とした。 その結果、CTR挿入群の方が非挿入群よりも、3カ月時点のIOL偏心度(0.19mm vs. 0.23mm、差-0.04mm、95%CI -0.07mm--0.01mm、P=0.02)および傾斜度が小さく、臨床的意義のある偏心(0.4mm以上)および傾斜(7度以上)の発生率も低かった。ALに基づく層別化解析でALが30mm以上の眼でのみ、CTR挿入群の方が非挿入群よりも偏心度が小さかった(0.20mm vs. 0.28mm、差-0.08mm、-0.14mm--0.02mm、P=0.01)。CTR挿入群は1週-3カ月時のIOL偏心の変化量が小さく、予測精度が高く、視覚の質および患者満足度が高かった。ALが30mm未満の眼では群間差は認められなかった。...