好酸球性食道炎へのデュピルマブ、小児でも効果

プロトンポンプ阻害薬不応の好酸球性食道炎小児患者102例を対象に、デュピルマブの有効性および安全性を第III相試験で検討（EoE KIDS試験）。試験パートAではデュピルマブ高用量、低用量、プラセボに割り付けて16週間投与し、パートBではパートA終了時のデュピルマブ群の適格例およびプラセボ群に36週間のデュピルマブ投与を行った。 その結果、16週時点の組織学的寛解達成率はプラセボ群3％に対し高用量群68％（プラセボ群との差65％ポイント、95％CI 48-81、P＜0.001）、低用量群58％（同55％ポイント、37-73、P＜0.001）だった。組織学的、内視鏡的、トランスクリプトーム指標は、高用量群がプラセボ群よりも有意に改善した。新型コロナウイルス感染症、悪心、注射部位疼痛、頭痛の発生率はデュピルマブ群がプラセボ群よりも10％ポイント以上高かった。デュピルマブの重篤な有害事象はパートAで3例、パートBで6例発生した。...