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高リスク患者にPCI施行1年後、負荷試験の便益なし

2024年8月6日  専門誌ピックアップ

高リスク経皮的冠動脈インターベンション(PCI)施行患者のフォローアップ戦略としてのPCI後12カ月時のルーチンの負荷試験(機能検査)と標準ケア単独を比較した無作為化試験(POST-PCI試験)の2次解析を実施。急性冠症候群(ACS)の有無による臨床転帰を検討した。主要評価項目は無作為化後2年時の全死因死亡、心筋梗塞、不安定狭心症による入院の複合とした。対象患者1706例のうち526例(30.8%)がACS患者だった。 その結果、非ACS患者と比較して、ACS患者は1年目のイベント発生率が高かったため、主要評価項目の複合リスクが55%高くなった(ハザード比1.55、95%CI 1.03-2.33、P=0.03)。機能検査群と標準ケア群の主要評価項目発生率は、ACS患者[6.6% vs. 8.5%、ハザード比0.76(95%CI 0.40-1.44)、P=0.39]および非ACS患者[5.1% vs. 4.9%、1.04(0.62-1.74)、P=0.88]で同等だった(ACSの相互作用のP=0.45)。...