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「検査なし+中絶薬郵送」は完全中絶率で対面診療に非劣性

2024年8月6日  Journal of the American Medical Association

米国で、薬剤による人工妊娠中絶を希望する妊娠70日以内の女性585例(平均年齢27.3歳、妊娠期間中央値45日、非ヒスパニック系白人48.6%、非ヒスパニック系黒人28.1%)を対象に、検査なしで遠隔医療などの履歴に基づく適格性評価+薬剤郵送(郵送群)による中絶の有効性および安全性を前向き観察研究で、超音波検査ありの対面診療(対面診療群)と比較。検査なしの適格性評価+薬剤手渡し(手渡し群)とも比較した。 その結果、ミフェプリストンおよびミソプロストールの反復的投与または追加手術の必要がない完全中絶と定義した有効性は、郵送群94.4%(95%CI 90.7-99.2)、対面診療群93.3%(同88.3-98.2)で調整後リスク差は1.2(95%CI -4.1-6.4)となり、非劣性マージンの5%を満たした。輸血や緊急手術などの重篤な有害事象報告率は1.1%(95%CI 0.4-2.4)で、群別での発生者数は郵送群3例、対面診療群3例、手渡し群0例だった。...