1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 進行腎細胞がんへのニボルマブは有効、実臨床の中間解析

進行腎細胞がんへのニボルマブは有効、実臨床の中間解析

2024年8月6日  専門誌ピックアップ

フランスで血管新生抑制療法に不応の進行腎細胞がん(aRCC)患者325例(カルノフスキースコア80未満38.2%、2次治療としてニボルマブ投与77.8%、腎摘出術施行歴69.5%)を対象に、ニボルマブの有効性および安全性を検証する前向き実臨床観察研究(WITNESS試験)の中間結果を報告。追跡期間中央値は12.3カ月だった。 その結果、全生存期間中央値は20.5カ月(95%CI 17.6-25.0)、無増悪生存期間中央値は5.2カ月(同4.5-5.9)、全奏効率は34.5%、治療期間中央値は3.8カ月、奏効期間中央値は16.5カ月だった。骨や腺への転移患者やコルチコステロイド使用患者などのサブグループでも有効性を示し、前治療数や腎摘出術施行歴にかかわらず効果が認められた。新たな安全性シグナルは認められず、治療関連有害事象(TRAE)発生率は全グレードで32.0%、グレード3以上で11.1%、重篤なTRAEで11.1%、治療中止に至ったTRAEでは 8.9%だった。...