中高強度の身体活動増えると大動脈弁狭窄症リスク低下
2024年8月7日
European Heart Journal
英国バイオバンクのデータを用いて、中高強度身体活動(MVPA)量と変性性弁膜症リスクとの用量反応関係を検討。主解析には8万7248例(中央値63.3歳)の加速度計によるMVPAデータ、2次解析には36万1681例(中央値57.7歳)の質問票によるMVPAデータを用いた。 主解析の結果、追跡期間中央値8.11年で大動脈弁狭窄(AS)555件、大動脈弁逆流症(AR)201件、僧帽弁逆流症(MR)655件が発生した。MVPA量が増加するとASリスクおよびその後の介入または死亡リスクが着実に低下し、約300分/週を超えると横ばいになった。一方で、ARまたはMR発生率との関連は明らかではなかった。MVPA第1-4四分位群(Q1-Q4)の調整後AS発生率は1万人年当たりそれぞれ11.60(95%CI 10.20-13.20)、7.82(同6.63-9.23)、5.74(同4.67-7.08)、5.91(同4.73-7.39)、調整後AS関連の介入または死亡率は4.37(同3.52-5.43)、2.81(同2.13-3.71)、1.93(同1.36-2.75)、2.14(同1.50-3.06)だった...
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