甲状腺結節へのラジオ波焼灼、術後結節破裂の要因は

2019年12月-2024年1月に良性甲状腺結節のラジオ波焼灼術を受けた患者298例のデータを基に、甲状腺結節破裂の発生要因を後ろ向き症例集積で検討。焼灼にはactive tip（7mmまたは10mm）を用いてmoving-shot technique を行った。主要評価項目は甲状腺結節破裂とし、手術、結節、患者の各因子を評価した。副次評価項目は結節体積縮小、甲状腺機能、甲状腺結節破裂の管理および後遺症とした。 その結果、6例（2％）が術後19-54日に甲状腺結節破裂を来した。6例の初期結節体積は平均31.45±16.52mLで、6例中3例に甲状腺葉切除術の施行歴があった。破裂箇所はいずれも前部で、全例が保存的治療を受け、手術を要した患者はいなかった。5例が完治したが、6例目は直近の追跡調査時点で回復途上だった。...