肝細胞がんへのSOR-TACE、TACE単独より転帰良好
微小血管浸潤があるR0肝切除後のintermediate-stage肝細胞がん患者162例を対象に、ソラフェニブ+肝動脈化学塞栓療法(SOR-TACE)とTACE単独の臨床転帰を第III相非盲検無作為化試験で比較。主要評価項目は、intention-to-treat解析による全生存期間とした。安全性は、試験治療を1回以上受けた被験者で評価した。 その結果、全生存期間中央値は、SOR-TACE群の方がTACE群よりも有意に長かった(22.2カ月 vs. 15.1カ月、ハザード比0.55、P<0.001)。SOR-TACE群は無増悪生存期間も長く(16.2カ月 vs. 11.8カ月、同0.54、P<0.001)、修正固形がんの治療効果判定のための新ガイドライン(mRECIST)基準で判定した客観的奏効率も良好だった(80.2% vs. 58.0%、P=0.002)。全グレードの有害事象はSOR-TACE群の方が多く見られたが、いずれの有害事象も治療に良好に反応した。予期しない有害事象や治療関連死は発生しなかった。...
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