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前立腺がんの積極的監視10年後も半数で進行なし

2024年8月4日  Journal of the American Medical Association

北米の医療センター10施設で、治療歴のない低リスクの前立腺がん患者2155例(年齢中央値63歳、白人83%、黒人7%、グレードグループ1診断90%、前立腺特異抗原中央値5.2ng/mL)を対象に、プロトコールに則った積極的監視の長期転帰を前向きコホート研究で検討(PASS試験)。追跡期間中央値は7.2年だった。 その結果、診断後10年時点の生検による病期再分類の発生率は43%(95%CI 40-45)、治療発生率は49%(同47-52)だった。確認のための再生検後に治療を受けた患者数は425例(診断後期間中央値1.5年)、後のサーベイランス生検後では396例で(同4.6年)、5年再発率は11%(95%CI 7-15)、8%(同5-11)だった。10年時点の転移発生率は1.4%(同0.7-2)、前立腺がん死亡率は0.1%(同0-0.4)と推定されたのに対し、10年全死亡率は5.1%(同3.8-6.4)だった。...