多発性硬化症、MRI活動性を伴わない再発が4分の1
再発寛解型多発性硬化症(MS)患者を対象に、臨床的再発と放射線学的活動性との関連を多施設共同観察コホート研究で検討。フランスのMS登録で再発として報告され、ガドリニウム造影MRIが事象発生前(脳は12カ月以内、脊髄は24カ月以内)と発生後50日以内に実施された臨床事象を対象とし、新たなT2病変またはガドリニウム強調T1病変が見られた事象についてMRI活動性を伴う再発(RAM)、それ以外をMRI安定の急性臨床事象(ACES)に分類し比較した。 608例637件[女性493件分(77.4%)、平均年齢35.8歳]を対象とした。ACESは26.1%を占め、有効性の高い疾患修飾療法(DMT)を受けている患者、罹病期間が長い患者(オッズ比1.04)、疲労を呈する患者(同2.14)で多く見られた。ACESには総合障害度評価(EDSS)スコアの有意な上昇との関連が見られたが、RAMの結果よりは低かった。ACES患者は指標事象発生前の再発(相対率1.21)、確認された障害の増分(ハザード比1.54)、再発に関連した悪化(ハザード比1.72)の割合が有意に高かった。また、二次進行型移行リスクが有意に高か...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。