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化学療法なしのI期TNBC、高sTILは10年転帰良好

2024年8月2日  JAMA Oncology

術前、術後ともに化学療法を受けていないI期トリプルネガティブ乳がん(TNBC)患者を対象に、間質内の腫瘍浸潤リンパ球(sTIL)が転帰に及ぼす影響をオランダの全国規模の登録データを用いたコホート研究で検討。主要評価項目は、事前に規定したsTILカットオフ値30%、50%、75%での5、10、15年後の乳がん特異的生存(BCSS)とした。 4511例(診断時の平均年齢64.4歳、追跡期間中央値11.4年)を対象とした。91.5%が特定の組織型サブタイプに分類されない浸潤がんだった。患者の52.6%がpT1cN0腫瘍だった。sTIL中央値は5%で、sTIL 30%未満の患者が74.4%、30%以上が25.6%、50%以上が19.5%、75%以上が13.5%だった。pT1abN0ではpT1cN0よりも転帰が良好だった(10年BCSS 92% vs. 86%)。全コホートで、sTIL 30%以上では30%未満よりもBCSSが良好だった[96% vs. 87%、ハザード比0.45(95%CI 0.26-0.77)]。pT1CではsTIL 50%以上は50%未満よりも転帰が良好で(ハザード比0.2...