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関節リウマチ患者のGC使用によるMACEリスクは

2024年8月2日  専門誌ピックアップ

関節リウマチ(RA)患者を対象に、グルココルチコイド(GC)の使用期間および用量と主要心血管イベント(MACE)発生リスクとの関連を住民対象コホート研究で検討。香港全域のデータベースから、ベースラインでMACEがないRA患者1万2233例を組み入れた。主要評価項目は、MACEの初回発生とした。 その結果、追跡調査期間10万5826人年、平均追跡調査期間8.7年で、860例(7.0%)にMACEが発生した。交絡因子調整後の時間依存解析では、GC不使用の場合と比べ、プレドニゾロン5mg/日以上でMACEリスクが有意に上昇した(赤血球沈降速度を用いたモデル:ハザード比2.02、95%CI 1.72-2.37、C反応性蛋白を用いたモデル:同1.87、1.60-2.18)が、5mg/日未満ではMACEリスクとの関連は認められなかった。プレドニゾロン5mg/日以上を投与中の患者では、MACE発生リスクが1カ月当たり7%上昇した。...