抗うつ薬8剤の体重変化に及ぼす影響を比較
2024年8月2日
Annals of Internal Medicine
米国の8つの保健システムの2010-2019年の電子健康記録(EHR)データを用いて、抗うつ薬を処方された患者18万3118例を対象に、一般的な1次選択の抗うつ薬8剤間での体重変化量を、target trial emulationの手法を用いた24カ月にわたるコホート観察研究で比較。処方箋データから投与開始を特定し、開始後6カ月時点でセルトラリンと比較した平均体重変化に及ぼす集団レベルの効果(主要評価項目)と、ベースライン体重から5%以上増加の可能性(副次評価項目)を推定した。 その結果、セルトラリンと比較した6カ月間の推定体重増加量は、エスシタロプラム(差0.41kg)、パロキセチン(同0.37kg)、デュロキセチン(同0.34kg)、ベンラファキシン(同0.17kg)、citalopram(同0.12kg)で大きく、fluoxetineで同程度(同-0.07kg)であり、bupropionで小さかった(同-0.22kg)。ベースライン体重から5%以上増加するリスクは、エスシタロプラム、パロキセチン、デュロキセチンで10-15%高く、bupropionで15%低かった。...
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