セマグルチド、肥満関連HFpEFでの減量効果は女性で大
2024年8月1日
Journal of the American College of Cardiology
肥満関連の駆出率が保たれた心不全(HFpEF)に対するセマグルチドの男女別の有効性について、STEP-HFpEF試験とSTEP-HFpEF DM試験の統合データを副次解析で検討。左室駆出率45%以上、BMI 30以上、カンザスシティ心筋症質問票臨床要約スコア(KCCQ-CSS)90点未満の心不全患者をセマグルチド群(2.4mg週1回)とプラセボ群に割り付けた。2つの主要評価項目は、KCCQ-CSSの変化量および体重の変化率とした。 1145例(女性49.7%)を解析対象とした。女性は男性よりもBMI、左室駆出率、C反応性タンパクが高く、心不全症状が悪化しており、心房細動や冠動脈疾患が少なかった。KCCQ-CSSは性別に関係なく改善したが[平均差:女性+7.6点(95%CI 4.5-10.7点)、男性+7.5点(同4.3-10.6点)、交互作用のP=0.94]、体重は女性の方が減少した[平均差:女性-9.6%(同-10.9--8.4%)、男性-7.2%(同-8.4--6.0%)、交互作用のP=0.006]。重篤な有害事象の報告は、セマグルチドの方がプラセボよりも少なかった。...
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