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樹状細胞を用いた免疫療法で切除後膵がんの2年RFS率64%

2024年8月1日  Journal of Clinical Oncology

切除後膵がん患者38例(男性47%、年齢中央値62歳)を対象に、再発予防に対する樹状細胞(DC)を用いた免疫療法の有効性を第I/II相単施設非盲検単群試験で検討。標準治療(SOC)を完了し、横断的画像検査で再発が認められなかった患者を組み入れた。主要評価項目は2年無再発生存(RFS)率とし、60%以上の場合を臨床的に意義のある改善と定義した。 その結果、28例(74%)が5回のDCワクチン療法を受け、本試験のプロトコルを完遂した。3例(8%)が4回、7例(16%)が3回のワクチン療法を受けた。追跡調査期間中央値25.5カ月時点で、26例(68%)が再発していなかった。2年推定RFSは64%だった。ワクチン療法によって循環血中活性化CD4+T細胞が強化され、in vitroで治療に誘導された免疫応答が認められた。切除した孤立性肺転移巣のT細胞受容体配列解析では、ワクチン特異的T細胞が認められた。...