ステージ1のHER2陽性乳がんにT-DM1で長期転帰良好
2024年7月31日
Journal of Clinical Oncology
ヒト上皮成長因子受容体2(HER2)陽性乳がんのステージ1患者に対するトラスツズマブ エムタンシン(T-DM1)の有効性を第2相試験で評価した(ATEMPT試験)。1年間の術後補助療法としてT-DM1を投与する群と、パクリタキセル+トラスツズマブ(TH)を投与する群に3:1の割合で患者を無作為化し、T-DM1による浸潤性無病生存期間(iDFS)を評価した。 その結果、追跡期間中央値5.8年後にT-DM1で認められたiDFSイベントは11件で、5年iDFS率は97.0%(95%CI 95.2-98.7)だった。5年後時点で無再発間隔が98.3%(同97.0-99.7)、全生存率が97.8%(同96.3-99.3)、乳がん特異的生存率が99.4%(同98.6-100)だった。T-DM1群では、腫瘍の大きさ、ホルモン受容体の状態、中央評価によるHER2免疫組織化学的スコア、投与期間などを問わず、同等のiDFSが認められた。TH群の5年iDFS率は91.1%だった。...
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