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腰部脊柱管狭窄症、神経性跛行の疼痛に鍼治療が有効か

2024年7月31日  Annals of Internal Medicine

変形性腰部脊柱管狭窄症患者196例を対象に、鍼治療の効果を多施設共同無作為化試験で検討。神経性跛行の疼痛症状を有する患者を組み入れた。シャム治療(SA)と比較した。主要評価項目は、修正Roland-Morris Disability Questionnaire[RMDQ:0-24、臨床的最小重要差2-3]のベースラインからの変化量とした。 その結果、6週時点の修正RMDQ平均スコアは、鍼治療群ではベースラインの12.6(95%CI 11.8-13.4)から8.1(同7.1-9.1)、SA群では12.7(同12.0-13.3)から9.5(同8.6-10.4)まで減少し、鍼治療群の方がSA群よりも43.3%改善した(調整後の平均変化量の差-1.3、同-2.6--0.03、P=0.044)。6週時点で最小(30%低下)および大幅な(50%低下)臨床的に意義のある改善を達成した患者の割合については、群間差がそれぞれ16.0%(同1.6-30.4)および12.6%(同-1.0-26.2)だった。治療関連有害事象が両群で各3例に認められたが、いずれも軽度かつ一過性だった。...