RAS/MAPKシグナル伝達経路に存在する遺伝子の変異によって生じるRASopathyのCFC症候群(cardiofaciocutaneous syndrome)患者16例およびコステロ症候群(CS)患者23例を対象に、色素細胞母斑のダーモスコピーの特徴およびRASシグナル伝達経路が及ぼす影響を前向きコホート研究で検討した。 その結果、全体で112個の母斑のダーモスコピーの特徴は、disorganized pattern[CFC 6個(8.3%)、CS 1個(2.5%)]よりもorganized pattern[CFC 61個(84.7%)、CS 34個(85.0%)]が多かった。organized patternの母斑で多かったのは均質な褐色[CFC 41個(67.2%)、CS 22個(64.7%)]、網状[CFC 11個(18.0%)、CS 7個(20.6%)]および小球状[CFC 9個(14.8%)、CS 5個(14.7%)]だった。色素ネットワークがCFCの母斑12個(16.7%)およびCSの母斑6個(15%)に見られ(P>0.99)、これらのうちCFCの母斑6個(50%)およ...
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