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主観的認知機能低下は将来の認知症リスク

2024年7月29日  JAMA Psychiatry

Framingham Heart Studyのデータを用いて、認知的に正常な60歳以上の成人を対象に、主観的認知機能低下(SCD)と将来の軽度認知障害(MCI)、アルツハイマー病(AD)、原因を問わない認知症のリスクとの関連を検討。SCDイニシアチブの国際共同作業部会が提唱したSCDプラス基準に従って評価した。主要評価項目は、統一見解に基づき診断されたMCI、AD、原因を問わない認知症とした。 その結果、解析対象とした3585例(ベースライン時の平均68.0歳、女性55.1%)のうち、1596例(44.5%)にSCDが確認され、770例(21.5%)はAPOEε4保有者だった。追跡期間中にMCIが236例(6.6%)、ADが73例(2.0%)、原因を問わない認知症が89例(2.5%)診断された。平均するとSCDはMCIに4.4年、ADに6.8年、原因を問わない認知症に6.9年先行した。SCDは、MCI(ハザード比1.57、95%CI 1.22-2.03、P<0.001)、AD(同2.98、1.89-4.70、P<0.001)、原因を問わない認知症(同2.14、1.44-3.18、P<0...