ICI治療後の頭頸部扁平上皮がん、肥満患者で転帰良好
頭頸部扁平上皮がん(HNSCC)で、免疫チェックポイント阻害薬(ICI)治療を受けた患者166例(男性67.1%、平均62.9歳)を対象に、治療前のBMIに基づいて、5年までの全生存(OS)と機能転帰を後ろ向きコホート研究で比較。併存疾患と腫瘍学的病期で傾向スコアマッチングした肥満BMI(30.0以上)群83例と正常BMI(20.0-24.9)群83例を比較した。主要評価項目は、OSと機能転帰(嚥下障害、気管切開依存、胃瘻管依存)とした。 その結果、肥満BMI群のOSは、正常BMI群と比較して、ICI治療後6カ月時(ハザード比0.54、95%CI 0.31-0.96)、3年時(同0.56、0.38-0.83)、5年時(同0.62、0.44-0.86)と有意に良好だった。肥満BMI群は、胃瘻管依存リスクが低く(6カ月時:オッズ比0.41、95%CI 0.21-0.80、1年時:同0.41、0.21-0.78、3年時:同0.35、0.18-0.65、5年時:同0.34、0.18-0.65]、気管切開依存リスクも低かった(1年時:同0.52、0.28-0.90、3年時:同0.45、0.45-...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。