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AD患者の精神病発症とp-tau181濃度上昇に関連あり

2024年7月22日  JAMA Psychiatry

軽度認知障害(MCI)とアルツハイマー病(AD)の患者752例(平均年齢74.2歳、男性57.7%)を対象に、精神病症状(妄想、幻覚)の出現とAD関連バイオマーカーの経時的変化との関連をコホート研究で検討。Alzheimer Disease Neuroimaging Initiativeのデータを用いた。48カ月まで、スレオニン181でリン酸化された血漿タウ(p-tau181)とニューロフィラメント軽鎖蛋白(NfL)の血漿中濃度を測定し、Neuropsychiatric Inventory質問票で妄想と幻覚の有無を評価した。 追跡期間中に精神病を発症したAD患者(AD+P発症)群では血漿p-tau181濃度が上昇したのに対し、研究開始時に精神病があった患者(AD+P開始時)群では低下した(F4, 117=3.24、P=0.01)。p-tau181の変化量の平均勾配には、AD+P発症群とAD+P開始時群で有意差があり(F5, 746=86.76、P<0.0001)、PETで判定したアミロイドβ陽性者のみの比較でも有意差があった(F5, 455=84.60、P<0.001)。いずれかの時点...