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蕁麻疹に抗ヒスタミン薬と抗ロイコトリエン薬の併用が有効

2024年7月27日  専門誌ピックアップ

急性および慢性の蕁麻疹に対するH1抗ヒスタミン薬とロイコトリエン受容体拮抗薬(LTRA)の併用療法とH1抗ヒスタミン薬の単独療法の治療転帰を、無作為化比較試験(RCT)の系統的レビューとメタ解析で比較。蕁麻疹の活動性、そう痒、膨疹、睡眠、QOL、害に対する効果の推定値を変量効果モデルで統合し、証拠の確実性をGRADEで評価した。 RCT 34件、小児および成人患者3324例を解析対象とした。LTRAとH1抗ヒスタミン薬の併用療法は、H1抗ヒスタミン薬単独療法との比較で、蕁麻疹の活動性がおそらく中等度に低下し(7日間の蕁麻疹活動性スコア平均差-5.04、95%CI -6.36--3.71)、確実性は「中」だった。そう痒と膨疹の重症度、QOLについても同様の結果が得られた。有害事象は2群間におそらく差はなく(確実性「中」)、神経精神医学的な有害事象について報告したRCTはなかった。...