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周産期うつ病後にCVD長期リスクが上昇

2024年7月26日  European Heart Journal

周産期うつ病(PND)女性5万5539例(診断時平均年齢30.8歳)を対象に、PNDと母体の長期心血管疾患(CVD)リスクの関連を国民対象マッチドコホート研究で検討。年齢、受胎/出産年を一致させた非罹患女性54万5567例と比較した。PNDの有無によって、あらゆるタイプおよびタイプ別のCVDを評価した。 その結果、最大20年(平均10.4年)の追跡調査期間中、PND女性3533例(6.4%、期待値2077)および非罹患女性2万202例(3.7%)がCVDを発症した。PND女性では、マッチさせた非罹患女性と比べてCVD発症リスクが36%高く(調整後ハザード比1.36、95%CI 1.31-1.42)、姉妹コホートと比べて20%高かった(同1.20、1.07-1.34)。PNDとCVDの関連は、精神疾患歴がない女性で最も顕著だった(交互作用のP<0.001)。関連は全てのCVDサブタイプで認められ、主にハザード比が高かったのは高血圧症(ハザード比1.50、95%CI 1.41-1.60)、虚血性心疾患(同1.37、1.13-1.65)、心不全(同1.36、1.06-1.74)だった。...