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脳梗塞の再灌流療法、reteplaseで良好な機能的転帰

2024年7月25日  New England Journal of Medicine

急性虚血性脳卒中発症後4.5時間以内の患者を対象に、アルテプラーゼと比較したreteplaseの有効性と安全性を無作為化試験で検討(RAISE試験)。対象患者をreteplase群(707例)とアルテプラーゼ群(705例)に割り付けた。主要有効性評価項目は、非常に良好な機能的転帰[90日時点の修正Rankin尺度スコア(0-6)の0または1]とした。 主要評価項目を達成した患者の割合は、reteplase群が79.5%、アルテプラーゼ群70.4%だった(リスク比1.13、95%CI 1.05-1.21、非劣性のP<0.001、優越性のP=0.002)。発症後36時間以内の症候性頭蓋内出血の発生率はreteplase群が2.4%、アルテプラーゼ群が2.0%だった(同1.21、0.54-2.75)。90日時点のあらゆる頭蓋内出血の発生率はreteplaseの方がアルテプラーゼよりも高く[7.7% 対 4.9%、リスク比1.59(95%CI 1.00-2.51)]、有害事象の発現率も同様だった[91.6% 対 82.4%、同1.11(1.03-1.20)]。...