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抑うつ症状と記憶に双方向の関連あり

2024年7月25日  専門誌ピックアップ

英国で、地域在住の50歳以上の成人8268例を対象に、抑うつ症状と認知機能との間に双方向の関連があるかどうかを追跡期間最長16年のコホート研究で検討。認知機能の測定として記憶検査と言語流暢性検査を実施し、Center for Epidemiologic Studies Depression Scaleで抑うつ症状を評価した。 研究開始時の平均年齢は64歳で、55%が女性だった。研究開始時、抑うつ症状が高いと記憶力が低く(β切片-0.018、標準誤差0.004、P<0.001)、言語流暢性が低かった(同-0.009、0.004、P=0.02)。抑うつ症状の急峻な線形変化は記憶力の変化の加速と関連しており(同-0.253、0.079、P=0.001)、記憶力の線形変化は経時的な抑うつ症状の加速と関連していた(同0.016、0.006、P=0.005)。言語流暢性ではこの双方向の変化は認められなかった。...