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III期黒色腫切除後に2剤併用補助療法の最終結果

2024年7月25日  New England Journal of Medicine

BRAF V600変異を伴うステージIII悪性黒色腫切除患者870例を対象に術後補助療法としてのダブラフェニブ+トラメチニブ併用の効果を検討したCOMBI-AD試験の最終結果を報告。追跡期間中央値はダブラフェニブ+トラメチニブ併用群8.33年、プラセボ群6.87年だった。 その結果、全生存率のカプランマイヤー推定値はダブラフェニブ+トラメチニブ併用群の方がプラセボ群よりも優勢だったが、効果は非有意だった(死亡ハザード比0.80、95%CI 0.62-1.01、層別化ログランク検定のP=0.06)。BRAF V600E変異陽性患者(同0.75、0.58-0.96)など、一部のサブグループで一貫した生存便益が認められた。無再発生存率(再発または死亡ハザード比0.52、0.43-0.63)および無遠隔転移生存率(遠隔転移または死亡ハザード比0.56、0.44-0.71)はダブラフェニブ+トラメチニブ併用群の方が優勢だった。新たな安全性シグナルは認められなかった。...