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ポビドンヨードのSSI抑制はクロルヘキシジンに非劣性

2024年7月25日  Journal of the American Medical Association

心臓手術または腹部手術の施行患者3360例を対象に、術前皮膚消毒におけるポビドンヨードのクロルヘキシジングルコン酸塩に対する非劣性をクラスター無作為化クロスオーバー試験で検討。平均年齢はポビドンヨード群65.0歳、クロルヘキシジン群65.0歳、女性の割合はそれぞれ32.7%、33.9%だった。主要評価項目は腹部手術後30日以内、心臓手術後1年以内の手術部位感染症(SSI)とした。 その結果、SSI発生率はポビドンヨード群5.1%、クロルヘキシジン群5.5%だった。両群の差は0.4%(95%CI -1.1-2.0)で95%CI下限値が非劣性マージンの-2.5%を超えず、ポビドンヨード群のクロルヘキシジン群に対する非劣性が示された。ポビドンヨード群のクロルヘキシジン群に対する未調整相対リスクは0.92(95%CI 0.69-1.23)だった。心臓手術でのSSI発生率はポビドンヨード群4.2%、クロルヘキシジン群3.3%(相対リスク1.26、0.82-1.94)、腹部手術では6.8%、9.9%だった(同0.69、0.46-1.02)。...