1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 侵襲的人工呼吸重篤患者の上部消化管出血予防にPPIが有効

侵襲的人工呼吸重篤患者の上部消化管出血予防にPPIが有効

2024年7月20日  New England Journal of Medicine

侵襲的人工呼吸管理下の重篤成人患者4821例を対象に、ストレス潰瘍予防に対するプロトンポンプ阻害薬pantoprazoleの有効性および安全性を国際共同無作為化試験で検討。プラセボと比較した。有効性の主要評価項目は、90日時点の集中治療室(ICU)での臨床的に重大な上部消化管出血とし、安全性の主要評価項目は90日時点の全死因死亡とした。 その結果、臨床的に重大な上部消化管出血発生率は、pantoprazole群が1.0%、プラセボ群が3.5%だった(ハザード比0.30、95%CI 0.19-0.47、P<0.001)。90日時点の死亡率は、pantoprazole群が29.1%、プラセボ群が30.9%だった(同0.94、0.85-1.04、P=0.25)。pantoprazoleによって、患者に重大な出血が減少した。...