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初産婦の会陰側切開で肛門括約筋損傷リスク減少

2024年7月20日  British Medical Journal

妊娠34週以上で単胎児の吸引分娩を要する初産婦717例を対象に、産科的肛門括約筋損傷に対する会陰側切開の有効性を多施設共同非盲検無作為化比較試験で検討(EVA試験)。産科的肛門括約筋損傷を主要評価項目とし、視診、直腸指診および膣内診を組み合わせて臨床的に診断した産科的肛門括約筋損傷を主要評価項目とした。主解析の対象は修正intention-to-treat集団(702例)とし、96%信頼区間(CI)を用いて有意水準4%で検定した。 その結果、産科的肛門括約筋損傷は会陰側切開群6%、対照群(会陰側切開なし)13%に認められた(P=0.002)。リスク差は-7.0%(96%CI -11.7--2.5)だった。施設で調整後のリスク比は0.47(96%CI 0.23-0.97)、未調整のリスク比は0.46(同0.28-0.78)だった。産後疼痛、失血、新生児転帰、全有害事象に有意な群間差は見られなかったが、創傷感染および創部離開は介入群の方が多かった。...