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特定の分子サブタイプ有するDLBCLに標的療法併用は有望

2024年7月19日  New England Journal of Medicine

再発または難治性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)患者を対象に、ベネトクラクス、イブルチニブ、プレドニゾン、オビヌツズマブ、レナリドミドを用いるレジメン(ViPOR)を第Ib/II相試験で検討。第Ib相にはDLBCL患者と低悪性度リンパ腫患者を組み入れ、第II相拡大パートには胚中心B細胞(GCB)DLBCL患者と非GCB DLBCL患者を組み入れた。 第Ib相(20例、うちDLBCL 10例)で用量制限毒性としてグレード3の頭蓋内出血が1件発現し、ベネトクラクスの第II相推奨用量を800mgとした。第II相で40例全例に認められた毒性には、グレード3または4の好中球減少症(全サイクルの24%)、血小板減少症(23%)、貧血(7%)、発熱性好中球減少症(1%)があった。評価し得たDLBCL患者48例の54%で客観的奏効が得られ、38%で完全奏効が得られた。完全奏効が得られたのは非GCB DLBCL患者、MYCとBCL2またはBCL6(あるいはその両方)の再構成を有する高悪性度B細胞リンパ腫患者のみだった。...