妊娠高血圧症候群(PIH)を有する女性2705例(平均年齢29.8歳)を対象に、退院後の高血圧リスクについて遠隔血圧管理プログラムを用いたコホート研究で検討。妊娠前は高血圧ではなく、妊娠高血圧症候群を新規発症した女性を組み入れた。主要評価項目は、出産後6週以内の再入院および救急科来院とした。 その結果、2214例(81.8%)に退院後の産褥期にも高血圧が遷延し、382例(14.1%)が退院後に重症高血圧症を発症、610例(22.6%)が退院後に降圧薬を開始した。重症高血圧症の女性では、血圧が正常化した女性に比べて出産後の救急科来院(調整後オッズ比1.85、95%CI 1.17-2.92)、再入院(同6.75、3.43-13.29)のオッズが高かった。入院中に収縮期血圧が140-149mmHgあるいは拡張期血圧が90-99mmHgの女性と、退院後にそれぞれ150mmHg以上、100mmHg以上の女性とで、経過が著明に類似していた。...
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