非特異的腰痛から回復した患者701例(女性81%、平均年齢54歳)を対象に、腰痛再発予防のための個別化漸増ウォーキング・教育介入の臨床的有効性および費用対効果を2群無作為化比較試験で検討(WalkBack試験)。無治療対照群と比較した。主要評価項目は、活動を制限するような腰痛が初めて再発するまでの日数とした。費用対効果は社会的観点から評価した。 その結果、活動を制限する腰痛に対して介入は有効だった(ハザード比0.72、95%CI 0.60-0.85、P=0.0002)。再発までの日数中央値は、介入群が208日(95%CI 149-295)、対照群が112日(同89-140)だった。1QALY獲得当たりの増分費用は7802豪ドルで、支払い意思額の閾値が2万8000ドルの場合、この介入が費用対効果良好である確率は94%だった。12カ月時点で1つ以上の有害事象発現率は同程度だった(52% vs. 54%、P=0.60)が、下肢に関連した有害事象は介入群の方が多かった(100件 vs. 54件)。...
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