グルカゴン受容体/GLP-1受容体デュアル作動薬にMASH改善効果
2024年7月18日
New England Journal of Medicine
代謝異常関連脂肪性肝炎(MASH、旧NASH)患者293例を対象に、グルカゴン受容体/GLP-1受容体デュアルアゴニストsurvodutideの有効性および安全性を第II相無作為化プラセボ対照試験で検討。線維化F1-F3を伴う生検により確認されたMASH患者を組み入れた。主要評価項目は、線維化の悪化を伴わないMASHの組織学的改善とした。 その結果、線維化の悪化を伴わないMASHの改善が、survodutide 2.4mg群の47%、4.8mg群の62%、6.0mg群の43%、プラセボ群の14%に認められた(最適モデルの二次用量反応曲線のP<0.001)。30%以上の肝脂肪含有量減少は、2.4mg群の63%、4.8mg群の67%、6.0mg群の57%、プラセボ群の14%に認められた。1ステージ以上の線維化改善はそれぞれ34%、36%、34%、22%に認められた。survodutide群の方が高い発現率だった有害事象には、悪心(66% vs. 23%)、下痢(49% vs. 23%)、嘔吐(41% vs. 4%)が含まれた。重篤な有害事象発現率は、survodutide群が8%、プラセボ...
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