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nAMDへのSRTで視力損なわず抗VEGF注射減らせる

2024年7月15日  Lancet

英国の30の病院で、過去に抗血管内皮増殖因子(抗VEGF)注射を3回以上受けた慢性活動性滲出型加齢黄斑変性(nAMD)患者411例を対象に、16Gyの定位放射線治療(SRT)で視力を損なわずに抗VEGF注射の回数を減らせるかどうかをピボタル無作為化二重盲検シャム対照試験で検討(STAR試験)。主要評価項目は2年間にラニビズマブ硝子体内注射を必要とした回数で、優越性(注射回数減少)を検証した。 その結果、2年間の平均注射回数はSRT群10.7回(標準偏差6.3)、偽治療群13.3回(同5.8)で、治療施設で調整後に2.9回の減少が見られた(95%CI -4.2--1.6、P<0.0001)。SRT群の最高矯正視力の変化は偽治療群に非劣性(マージン5文字)を示した(視力文字スコア低下量の調整後平均群間差-1.7文字、95%CI -4.2-0.8)。有害事象発生率は両群でほぼ同じだったが、微小血管異常がSRT群の35%および偽治療群の12%に発生した。...