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穿頭血腫ドレナージ、硬膜下腔洗浄なしの非劣性示せず

2024年7月15日  Lancet

フィンランドの脳神経外科ユニット5施設の慢性硬膜下血腫患者589例を対象に、穿頭ドレナージ術への硬膜下腔洗浄の追加効果を多施設共同無作為化並行群間非劣性試験で検討(FINISH試験)。6カ月以内の再手術率を主要評価項目とし、非劣性マージンを7.5%に設定した。 intention-to-treat解析の結果、再手術率は洗浄なし群18.3%、洗浄群12.6%だった(差6.0%ポイント、95%CI 0.2-11.7、P=0.30、試験実施施設で調整済)。修正Rankin尺度スコア4-6(機能転帰不良)の患者の割合(洗浄なし群13.1% vs. 洗浄群12.6%、P=0.89)および死亡率(同6.1% vs. 7.1%、P=0.58)に有意な群間差はなかった。有害事象の発生件数にも有意な群間差は見られず、特に頻度の高い重度の有害事象は全身感染症(洗浄なし群8.8% vs. 洗浄群7.5%)、頭蓋内出血(同4.4% vs. 2.4%)、てんかん発作(同1.7% vs. 3.1%)だった。...