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椎間板内感染はヘルニアの予後因子と関連なし

2024年7月15日  専門誌ピックアップ

腰椎椎間板ヘルニアで顕微鏡下椎間板摘出術を受ける患者112例(男性59.8%)を対象に、Cutibacterium acnes(アクネ菌)の感染、予後因子、Modic変性の関連を単施設前向きコホート研究で検討。突出した椎間板、多裂筋、黄色靱帯を培養し、主要評価項目として感染率を評価した。一部の検体では、次世代シーケンシング(NGS)による分子解析も実施した。 その結果、感染陽性率は椎間板が6.3%(7例:2例がC. acnes)、靱帯が2.7%(3例)、筋が10.7%(12例)だった。手術1年後、培養陽性患者とそれ以外の患者との間で、手術前後のModic変性に差は認められなかった。培養陽性と機能または疼痛の差に関連は認められなかった。NGSの結果は、全てC. acnes陰性だった。...