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免疫性血小板減少症に新規抗CD38抗体CM313が有効

2024年7月16日  New England Journal of Medicine

免疫性血小板減少症(ITP)の成人患者22例を対象に、新規の抗CD38モノクローナル抗体CM313の安全性と有効性を第I/II相非盲検試験で検討(2022-CM313-ITP試験)。CM313を、16mg/kg体重の用量で週1回8週間静脈内投与した後、16週間経過観察した。主要評価項目は、有害事象と、CM313の初回投与後8週間以内に50×109/L以上の血小板数を連続して2回以上達成することとした。 その結果、投与期間中に患者の95%が血小板数50×109/L以上を連続2回達成し、累積応答持続期間の中央値は23週間だった。最初に血小板数50×109/L以上を達成するまでの期間の中央値は、1週間だった。有害事象は、輸注関連反応(患者の32%)と上気道感染(同32%)が高頻度に発現した。CD38標的治療後に、CD56dimCD16陽性NK細胞の割合、末梢血の単球表面のCD32b発現、受動的ITPマウスモデルの脾臓マクロファージ数がいずれも減少した。...