PTSDに固有環境と性別が影響、女性で遺伝率高い
2024年7月14日
American Journal of Psychiatry
スウェーデンの全国規模レジストリから抽出した双生児1万6242組および2歳差以内の同胞児ペア37万6093組のデータを基に、心的外傷後ストレス障害(PTSD)の遺伝要因と環境要因を推定し、性別効果を定量的および定性的に検証した。 最良適合モデルで解析した結果、PTSDには相加的遺伝効果と固有環境効果が影響を及ぼすことが示唆された。定量的性別効果のエビデンスが確認でき、遺伝率は女性の方が男性よりも有意に高かった(35.4% vs. 28.6%)。定性的性別効果のエビデンスも見られ、男女とも遺伝的相関は高かったが、男女間で完全に一致するわけではなかった(rg=0.81、95%CI 0.73-0.89)。共有環境または特異的双生児環境のエビデンスは示されなかった。...
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