前立腺がんの標準治療にARSI上乗せでCVイベントリスク上昇

局所進行（M0）および遠隔転移を有する（M1）前立腺がん男性を対象に、標準治療へのアンドロゲン受容体シグナル伝達阻害薬（ARSI）上乗せに伴う心血管（CV）イベント発生率を無作為化試験24件（対象計2万2166例、中央値63-77歳、追跡期間中央値3.9-96カ月）の系統的レビューとメタ解析で検討した。 その結果、ARSIは全グレードのCVイベント（リスク比1.75、95％CI 1.50-2.04、P＜0.001）およびグレード3以上のCVイベント（同2.10、1.72-2.55、P＜0.001）のリスク上昇と関連し、グレード3以上の高血圧（同2.25、1.74-2.90、P＜0.001）、急性冠症候群（同1.93、1.43-1.60、P＜0.01）、不整脈（同1.64、1.23-2.17、P＜0.001）、脳血管イベント（同1.86、1.34-2.59、P＜0.001）およびCV関連死（同2.02、1.32-3.10、P＝0.001）のリスク上昇とも関連した。サブグループ解析で、疾患スペクトラム全体で全CVイベントのリスク上昇が見られた［M0ホルモン感受性前立腺がん（HSPC）：同2...