心臓手術患者へのアミノ酸静注で術後AKI発生を抑制
2024年7月13日
New England Journal of Medicine
心肺バイパスを用いた心臓手術施行患者3511例を対象に、アミノ酸静注(2g/kg/日を最長3日間)による術後の急性腎障害(AKI)発生リスク抑制効果を二重盲検試験で検討(PROTECTION試験)。主要評価項目はAKI発生とし、副次的評価項目はAKIの重症度、腎代替療法の使用および期間、30日全死亡率などとした。 その結果、AKI発生率はアミノ酸群26.9%、プラセボ群(リンゲル液)31.7%[相対リスク0.85(95%CI 0.77-0.94)、P=0.002]、ステージ3のAKI発生率は1.6%、3.0%だった[相対リスク0.56(同0.35-0.87)]。腎代替療法使用率はアミノ酸群1.4%、プラセボ群1.9%だった。その他の副次的評価項目や有害事象に著しい群間差は見られなかった。...
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