未治療OSCCへの術前3剤併用療法は新標準治療として有望
日本国内の44の医療センターで、未治療の局所進行食道扁平上皮がん(OSCC)患者601例(男性529例)を対象に、術前補助療法としての2剤併用化学療法(NeoCF:フルオロウラシル+シスプラチン)、3剤併用化学療法(NeoCF+D:2剤併用化学療法+ドセタキセル)、2剤併用化学療法+放射線療法(NeoCF+RT)の有効性および安全性を無作為化第III相試験で比較(JCOG1109 NExT試験)。主要評価項目は全生存率、追跡期間中央値は50.7カ月だった。 intention-to-treat解析の結果、3年全生存率はNeoCF群(62.6%、95%CI 55.5-68.9)よりも、NeoCF+D群(72.1%、同65.4-77.8)の方が有意に高かったが(ハザード比0.68、同0.50-0.92、P=0.006)、NeoCF+RT群(68.3%、同61.3-74.3)では有意ではなかった(ハザード比0.84、同0.63-1.12、P=0.12)。グレード3以上の発熱性好中球減少症の発生率はNeoCF群1%、NeoCF+D群16%、NeoCF+RT群5%、術前補助療法中止に至った治療関...
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