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深部体温が1.5℃上昇すると心筋血流は2倍に

2024年7月10日  Annals of Internal Medicine

深部体温が1.5℃上昇する熱曝露による心筋血流(MBF)の変化を、61例を対象とする実験室での実験的研究によって検討(PET-Heat研究)。健康若年成人20例(平均28歳)、健康高齢者21例(平均67歳)、冠動脈疾患(CAD)を有する高齢者20例(平均70歳)を組み入れ、熱曝露前および深部体温が0.5℃上昇するごとにMBFを測定した。主要評価項目はPET-CTで測定したMBFとした。 その結果、深部体温が1.5℃上昇すると、MBFは健康若年成人[変化量0.8mL/分/g(95%CI 0.5-1.0mL/分/g)]、健康高齢者[同0.7mL/分/g(0.5-0.9mL/分/g)]、CADを有する高齢者[同0.6mL/分/g(0.3-0.8mL/分/g)]のいずれも増加し、変化量は曝露前の値からそれぞれ2.08倍、1.79倍、1.64倍だった。CADを有する成人の7例(35%)に、熱に誘発された無症候性心筋虚血の画像所見が認められた。...